ここ数年YouTubeやSNSを見て
エアコンを自分で洗浄している方をよく見ます!
エアコンを自分で高圧洗浄した場合、
起こり得る問題やリスクを詳しく解説します。
1.内部の故障リスク
エアコンを洗浄する場合、高圧洗浄機を使用しますが
一般的な家庭用高圧洗浄機(ケルヒャー)などで洗うと
圧力が強過ぎて、アルミフィン(熱交換器)が変形します。
他にもエアコン内部のプラスティックパーツの破損にも繋がります
部品の破損・変形
エアコン内部の部品はとてもデリケートであり、
変形したり、破損することがあります。
基盤や電子部品のショート
家庭用洗浄機のノズルは拡散タイプが多く
洗浄時にコントロールが効かず基盤を濡らす事もあるでしょう。
基盤や電子部分が濡れたまま電源を入れると故障の原因になります
最悪の場合、火災につながります。
送風ファンやセンサーの故障
近年のエアコンにはAI搭載モデルやWi-Fi搭載モデルなど
高機能なエアコンが増えています。
圧力でセンサーの破損、
指で押すと簡単に折れてしまいます。
アルミフィンの変形
アルミフィンはとても大事な役割をしています。
熱交換器内部は、冷媒ガスが循環しています。
圧をかけすぎるとアルミフィンを曲げたり
最悪の場合、冷媒ガスが漏れ出すこともあります。
2.洗浄効果が不十分
家庭用高圧洗浄機を使用して自分でエアコンクリーニングをすると
洗浄できる範囲が限られる為、汚れが残ります。
エアコン専用洗浄機には内部まで洗えるように特殊構造のノズルも
見える汚れしか除去できない
フィルターに詰まった埃や表面の汚れは取れますが
ドレンパン(水受け皿)などのカビ汚れの除去ができません。
カビの残留
自分での洗浄が不十分な場合、内部に残ったカビが再繁殖し
エアコンを付けると再びカビの匂いがする。
3.水漏れ
エアコン本体が取り付けられている壁や床などをしっかり養生しな
洗浄時に出た黒い汚水を撒き散らすことになります。
壁紙の種類や壁の材質に注意
エアコンクリーニングではたくさんの水を使いますので
壁に水が垂れることも想定して壁をビニールなどで養生をしましょ
床・畳の変色
エアコンクリーニングに使用する洗剤が床や畳に付着すると
変色の原因になります。
防水シートで床を守りましょう。
家具や電子機器
エアコン真下にあると濡れたり、部品の落下により破損することも
ありますので予め移動した方がいいです。
4.メーカー保証の無効化
家電量販店・エアコンメーカー保証規約に
自己メンテナンス・自己修理が原因で故障が発生した場合は、
保証対象外になると明記されていることがほとんどです。
エアコン本体は最長で10年保証
専門業者でない自分で洗浄して壊した場合保証対象外となります。
ご自身でメーカーに依頼すると自己負担になります。
2万円〜3万円の修理は覚悟した方が良いです。
まとめ
エアコンを自分で高圧洗浄すると
様々なリスクがありますので自分で洗浄することは推奨しません。
専門業者に依頼するか研修や講習に参加して自分で洗浄することを